この記事がおすすめの人
- 英単語「Sparta」がどんなものか気になる
- どれぐらい効果があるのか、網羅しているのか知りたい
- 高校生の生の声を聞きたい
- シス単やターゲットとの違いを知りたい
英単語帳「Sparta」やり切りました!
皆さんこんにちは。高校1年生ブロガーのかえるです。
2023年春発売の、出来立てほやほやの単語帳「Sparta」。
作られたのは、スタディサプリの超有名講師、関正生さんです。
中学の頃、関さんの「世界一わかりやすい中学英単語 難関高校対策編」が最高に覚えやすかったので、Spartaを見つけた瞬間に、これは行けるかも!と思い3冊購入しました。
そして、この冬、Spartaシリーズ3冊を覚えきったので、Spartaについて私自身の実体験から紹介していきます!
また私は、塾でターゲット1400、学校でシステム英単語をやらされているので、(あまり効率的ではありませんが)単語帳を3冊進めています。
その経験から、単語帳の難易度や特徴の比較もしていきます!
Spartaとは?
「1か月で1000単語覚える」ために作られた、今までのものとは全く違う単語帳です。
3冊構成
大学入試用の英単語帳で、一冊1000語が3冊シリーズとなっています。
- stanadard level:基礎的なレベルだが、最近よく出る日常的な単語などもカバー
Ex)theory,overseas,opposite,confortable,diet - advanced level:基本単語+少し難しい単語 バランスの良い難易度
Ex)monitor,assignment,ban,nurture
- mastery level:早慶や旧帝大といった難関大用。世間一般には英検やTOEICの単語帳がいいと言われるが、受験に必要な単語だけに絞ってあるので効率的。
Ex)technically,solicit,burdensome,correlation
stanadard level
中学英単語とも一部被っている必修の単語がそろっています。それに加えて、plug(電源に差し込む)という現代的な単語が載っていたり、selectionに「品揃え」という意味が載っていたりと、最新の入試で活躍する単語がたくさんあります。
難易度で言うと、target1400の最初の1000語、シス単のFundamental Stageぐらいです。
advanced level
ザ・共通テスト!みたいな単語たちが多く見受けられます。ここまでの2冊を完璧にすれば、とりあえず高1のうちは模試等で困ることはほぼありません。
この単語帳のcyberbullying(ネット上でのいじめ)が共テの模試で出たときはびっくりしました。
他の単語帳にはない、役立つ単語がたくさんあります。
mastery level
結構難しいです。単語帳を開けると、これ、ほんまに覚えられる?と最初は心配になりました。
放棄する、転換・改宗、など日本語でも難しく感じます。
でも、後述する1か月1000単語メソッドで、ほぼ完璧に覚えきることができました!
この単語帳を覚えてからは、英語のTwitterが読めたり、スマホやパソコンを英語設定にしても不自由ないほど、語彙力が上がりました!
一部ターゲット1900やシス単の最後の方と被りますが、全体的にはそれよりも難しいと思います。
最強の「1か月1000単語メソッド」
この単語帳、他のものとは全然コンセプトが異なります。
結論から言うと、1か月で1000単語(=1冊)終わらせて、さっさと単語から解放されようという目的で作られています。
1か月1000単語メソッドとは、こういうやり方です。
- 1日200単語(所要時間2時間)覚える
- 5日で1000語一周する
- 1か月で全単語を6周して覚えきる
なかなかSpartanな方法ですが、本当に1か月で覚えきれます。
メリット
この方法のメリットはなんといっても、短期間で単語が確実に覚えきれることです。
筆者がおっしゃっていますが、例えば1日30語ずつやって、34日後に1000語終えたとして、一体最初の単語は何語覚えた?ということです。
確かに一周しただけで単語帳を覚えきるのは至難の業です(これは私が塾でターゲット熟語編を覚えたときに痛感しました)
いつまでたっても覚えられないなら、いっそ1か月本気でやってしまおうという考え方です。
正直これが革命的で、この方法を用いて1年生の12月までに、英単語3000、英熟語1000、古文単語600を覚えることができました。
デメリット
毎日続けるやる気、も確かに必要ですが、やる気があったとしてもなかなか実行に移すのが難しいです。
高校生は平日忙しいですし、定期テストもやってきます。
最初の4周はどう頑張っても一日2時間かかるので、なかなか時間を取ることが難しいかもしれません。
通学に片道1時間かかる方はかえってやりやすいと思いますが、普通の高校生が平日に2時間単語に取り続けるのは結構大変です。
そのため私は、高校入学前、夏休み、冬休みを活用して3冊やり切りました。長期休暇を利用すれば、そこまで大変ではありません!
単語帳の特殊な特徴
でも、1日200語覚えられるわけがない…と思った方が多いと思います。
確かにターゲットやシス単でこの方法を実行しようとすると、結構大変です。
しかしSpartaは極限まで情報を絞ることで、覚えやすくしているという特徴があります。
Spartaだからこそ、1日200単語のハードルが下がります。
見出し語は基本1つ
単語の見出し語は、基本1つです。それも実用的なものが精選されていて、ほかの単語帳よりも、ずっといい日本語訳が載っています。
その一方で、ここぞという多義語の見出し語は複数載っています。
例えば「rate」は割合・比率・料金・評価する という訳が載っていて、覚えるときは覚える、メリハリが素晴らしい単語帳です。
派生語・例文はない
派生語や例文は基本ありません。
派生語に関しては、その単語を覚えるのに役立つとき、容易に意味が想像できるときに載っていますが、基本ノーマークでOKとのことです。
例文がないのは好き嫌い別れると思いますが、その分単語の文字が大きく、1ページ10語とキリがいいので、結構気に入っています。
例文に関しては、学校のテストの際に、シス単のミニマルフレーズを暗記して補っているので私自身には問題はないです。
筆者の声が聞こえる楽しい単語帳
普通の単語帳は、単語・索引、以上!みたいなのが多いですが、Spartaには、筆者の関さんからのこの単語帳への熱い思い、そして単語をめぐるエピソードが書かれています。
それを読んで息抜きしたりと、苦痛に感じることが多い暗記を楽しくしてくれる単語帳です。
そして何よりデザインがカッコいい!やる気が出ます。
付属品
付属品として赤シートがついていて、意味を隠して覚えられます。
またインターネットで無料音声をダウンロードできます。
そして本の巻末には+αとして、200語程度の単語が載っています。
これは1000語には入らないけれども、時々出る・簡単すぎるような単語を集めたものです。
長文問題集で、+αに載っている単語が出ることも意外にあったので、3冊終わった方はぜひそこも覚えてみてください。
Spartaの効果は?
Spartaをやったことで、塾や学校の単語テストがはるかに楽になりました。
そしてターゲットやシス単をやるときに、派生語や例文まで目を通す余裕ができています。
覚えた単語ですが、さすがにほったらかしでは忘れてしまうので、月1回見直す必要はあります。
見直しをしていないと、少しずつ単語が抜けていくので、月一チェックだけは怠らない方がいいと思います。
入試を終えた中3生、大学入試が近く時間がないが覚えていない高校生の方は、Spartaで一気に記憶してしまうことをお勧めします!
例文の暗記、フレーズの暗記はやはりシス単のミニマルフレーズが優秀なので、英作等で使えるようになりたい方はシス単をお勧めします。
ターゲットは、無料アプリ「ターゲットの友」があり、スマホで単語テストをしたり、音声を簡単に聞けたりできる特徴があります。
まとめると、
- Sparta:とにかく早く覚えたい
- ターゲット:例文・訳をバランスよく覚えたい アプリ「ターゲットの友」で覚えたい
- シス単:ミニマルフレーズで例文ごと暗記したい
まとめ
今回は2023春発売の単語帳「Sparta」をレビューしました!
「1か月1000単語メソッド」のおかげで、高速で語彙を増やすことができ、長文演習に速く入ることができます。
そして最新情報が反映されているので、最近の共通テストや模試との相性も最高です!
ぜひ1度、1冊試してみてください!