Conoha Wingのサーバーをコマンドで動かす方法 ssh接続の方法を解説

この記事がおすすめの人

  • レンタルサーバー「コノハウィング」をコマンドで動かしたい
  • ConohaWingにコマンドプロンプトからssh接続をする方法を知りたい
  • どこからコマンドを入力できるのかわからない
  • コノハウィングでpythonなどを使いたい

 

ConohaWingでWEB開発

もともとはブログやホームページの開設のために用いられる、レンタルサーバー「Conoha Wing」

WEB開発やアプリ開発といった、プログラミング系の用途には「Conoha VPS」というサービスの方が向いています。

VPSには

しかし、

かえる
ConohaWingでWEB開発したい!
というような、筆者のような方もおられることと思います。
私はすでにブログのためにConohaWingを契約しているので、新たにVPSを契約しようなどという気にはなれません。
そこで今回の記事では、ConohaWingのサーバーにコマンドを出す方法を紹介していきます。
初心者にもわかりやすく解説しますのでご安心ください。
※この記事ではWindowsでの方法を紹介しますが、他のOSでも大きくは変わりません。

「コマンド」とは何ぞや

「コマンド」とは、一言で言うと、コンピュータに対する命令です。

そしてコマンドは「コマンドプロンプト」というソフトを使って出すことができます。

Windowsであれば、タスクバーにあるアプリ検索欄に「cmd」と打ってエンターを押すと、黒い画面のコマンドプロンプトが立ち上がると思います。

ここに命令(=コマンド)を打ってエンターキーを押していくことで、命令を実行することができます。

 

コマンドプロンプトをConoha Wingに接続

コマンドプロンプトは、そのままであれば自分のパソコンに対して命令を出します。

しかしこれから紹介する方法を取ることで、コマンドをConoha Wingのサーバーに対して出すことができるようになります。

接続の流れとしては

  1. Conoha WingでSSHキーを発行
  2. コマンドプロンプトから接続

という形になります。

完全な理解には、インターネットのセキュリティの仕組みである、秘密鍵・公開鍵の理解が必要ですが、この記事では初心者で知らない方でもわかるように手順を紹介していきます。

①Conoha Wing にログイン

まず、ブラウザでConoha Wingの管理サイトにログインします。

ConoHa

ConoHaではレンタルサーバー、VPS(仮想専用サーバー)、Windows Serverなどのホスティングサービスを提…

次に、サーバー管理→SSHの順にページを開いていきます。

②SSH Keyを発行

コマンドプロンプトからサーバーにアクセスする際に必要な、SSH Keyを発行していきます。

  1. 右上の+SSH Keyボタン
  2. 自動生成
  3. 保存

という順に押していけばOKです。

かえる
ネームタグはデフォルトでは日付が出てきますが
適宜わかりやすい名前に変えてもらっても大丈夫です。

③プライベートキー(秘密鍵)をダウンロード

保存を押すと、「プライベートキーをダウンロードしてください」というポップアップが表示されるので、「ダウンロード」を押します。

秘密鍵は一度しかダウンロードできません。また、外部に流出しないよう気を付けてください

セキュリティ対策がとれた状態の場所で、バックアップを取っておくことをお勧めします。

④.sshフォルダの作成

秘密鍵のファイルを置くための「.ssh」というフォルダを作成していきます。

1.ユーザーフォルダを開ける

エクスプローラー(フォルダのアイコンのやつ)を開け、PC→Users→自分のユーザー名のフォルダ

と開いていきます。

2.隠しフォルダの表示をONにする

表示→詳細設定→隠しファイルを表示する にチェックを付けます

※私のWindowsは英語設定の英語になっていますが、作業自体は同じです。

3.「.ssh」というフォルダがあるか確認→なければ作成

ここで、ユーザーフォルダの中に「.ssh」というフォルダがあるか確認します。

ない場合は作成します。

4.秘密鍵を「.ssh」に移す

ダウンロードした秘密鍵ファイルを、.sshフォルダの中に移します。

かえる
この一連の作業をコマンドから行う方法もありますが、
今回は手動で行う方法を紹介しました。

⑤コマンドプロンプトを開ける

続いて、コマンドプロンプトを開けます。

Windowsでは、「cmd」とソフトを検索すれば出てきます。

⑤接続!

準備が整ったので、コマンドを打って接続します。

以下のコマンドを、コマンドプロンプトに打ちます。

ssh ユーザー名@ホスト名 -p ポート番号 -i ~/.ssh/秘密鍵ファイル名

ユーザ名・ホスト名・ポート番号

これらは、conohawingの管理画面の「サーバー管理→SSH」から確認できます。

先ほど作成した鍵についての情報を使っていきます。

秘密鍵ファイル名

先ほど.sshフォルダに移したファイル名を入力します。

※拡張子を表示していない、すなわちファイル名の最後に.pemとついていない場合は、.pemをファイル名の最後に付け加えて使ってください。

 

  • ホスト名:www123.conoha.ne.jp
  • ユーザー名:user
  • ポート番号:1234
  • 秘密鍵ファイル名:key-2024-01-01-00-00.pem

の場合、以下のようなコマンドになります。
ssh user@www123.conoha.ne.jp -p 1234 -i ~/.ssh/key-2024-01-01-00-00.pem

コマンドを打って、以下のような画面になれば成功です。

あとはこの黒い画面にサーバーへのコマンドを打って実行していけば、ConohaWingのサーバーが命令通り動いてくれます。

※以下のような文章が出たときは、yesと打てば繋がります。

The authenticity of host ‘    ‘ can’t be established.
ED25519 key fingerprint is     
This key is not known by any other names
Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])?

 

追記:データベースを操作するには

Conoha Wing で使っているデーターベースを操作するには、SSH接続をした後、

mysql -h ホスト名 -u ユーザー名 -p

を入力すればOKです。

 

まとめ

この記事では、コマンドプロンプトをConoha Wingに接続する方法を紹介しました。

PCのコマンドプロンプトをサーバーに対して使うにはSSH接続が必要であり、ひと手間が必要です。

手順はこの記事で紹介した以外にも存在するので、興味のある方は「conohawing ssh接続」などと検索してみてください。

それでは、よいPCライフを!

   
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